2007/11/28

次回はシステマティックレビュー 2008/1/23(水)

11/28のエビ研では、ソーシャルサポートの定義およびソーシャルサポートを測定する尺度について北詰さんが紹介くださいました。
尺度については特に、SarasonらのSocial Support Questionnaireについて、古川先生らの論文も見ながら話し合いました。
そもそも、ソーシャルサポートを測定する意味は何なのか?尺度を使用するときには、ソーシャルサポートの増加を目的とする研究というより、何か他のアウトカムを見るときのソーシャルサポートの影響を考慮するというような使い方が今は多いのではないかといった議論がありました。
また、ソーシャルサポート尺度にもいろいろなものがあり、どのような考え方でソーシャルサポートを捉え、それを何のために測定するのかによって使用する尺度は異なるのだろうと話し合いました。

次回は、年末に船越さんと宮本が参加するシステマティックレビュー他の研修会の報告を兼ね、システマティック・レビューについて取りあげます。
次回エビ研は
日 時:2008年1月23日(水)13:00~
テーマ:システマティック・レビューほか
場 所:医学部本館(2号館) S201あるいはE202

を予定しています。
ご関心のある方はぜひいらしてください。  (文責:宮本)

2007/11/19

次回はソーシャルサポート尺度2007/11/28(水)

次回エビ研で紹介していただく尺度が決定しました。
北詰さんが、ソーシャルサポートに関する尺度を紹介してくださいます。

次回エビ研は
日 時:2007年11月28日(水)13:00~
テーマ:ソーシャルサポートに関する尺度
場 所:医学部本館(2号館) S201あるいはE202

を予定しています。
ご関心のある方はぜひいらしてください。  (文責:宮本)

2007/09/07

次回は社会機能?アドヒアランス?尺度2007/11/28(水)

9/7(金)は、Recoveryの概念やRecoveryに関連する尺度について千葉さんが紹介してくれました。
Recoveryのプロセスは、他の領域における受容までのプロセスと似ているのではないかとか、その段階の踏み方やそれぞれの段階における援助はいろいろありそうです。
Recoveryに関連する尺度については、Recovery志向がどれくらいあるかを見ているような尺度もあれば、Recoveryがどれくらい達成されているか、あるいは自己管理がどれくらいできているか、Recoveryに影響を与える要素などなど、いろいろな尺度がありました。
Recoveryは文化的背景によっても異なるだろうと話し合いました。
また、HealingやSpiritualityも話題になり、個人的には、精神科医療保健福祉のあり方についてとても考えさせられました。

次回の尺度はまだ未定ですが、北詰さんが担当し、選んでくれます。今日出た候補としては、アドヒアランス尺度、副作用チェック尺度、認知機能測定尺度、社会機能尺度などです。
次回エビ研は
日 時:2007年11月28日(水)13:00~
テーマ:精神科医療保健福祉に関連する尺度
場 所:医学部本館(2号館) S201あるいはE202

を予定しています。
ご関心のある方はぜひいらしてください。  (文責:宮本)

2007/08/06

次回はリカバリー尺度2007/09/07(金)

8/6(月)は、General Health Questionnaire: GHQ(主にGHQ-60, GHQ-30, GHQ-28, GHQ-12)について取りあげました。GHQはGoldbergらの作ったもので、GHQ-60がオリジナル、60の因子から30, 28ができています。

最近では、災害後の健康測定にGHQ-12などが使われたりもしているようです。

次回はリカバリー尺度について、千葉さんが担当してくれます。
次回エビ研は
日 時:2007年9月7日(金)14:00~
テーマ:リカバリーを測定する尺度
場 所:医学部本館(2号館) S201あるいはE202

を予定しています。
ご関心のある方はぜひいらしてください。

2007/07/18

8/6へ日程変更をお願いします

7/23に予定していたエビ研ですが、
その週に行われる教室の引っ越し作業の関係で、
8/6の16:00からに延期にさせていただけたらと思います。
ご予定くださっていた方、連絡が遅くなり、申し訳ありません。

場所は医学部本館(2号館)2階のS201あるいはE202を考えています。(移転後の様子を見て変更があるようならまたご連絡いたします)

日 時:2007年8月6日(月)16:00~
テーマ:症状評価尺度 GHQ
場 所:医学部本館(2号館) S201あるいはE202


2007/05/21

次回も精神症状関連尺度2007/07/23(月)

5/21(月)は、気分障害・不安障害のスクリーニング尺度であるK6とK10について土屋さんにご発表いただきました。K6/K10 は、既存の18個のスクリーニング尺度から得られた質問文から、大規模な疫学研究を経て、項目反応理論によって選ばれた項目からなっています。本日は、対象やカットオフポイントに関する川上先生のレクチャーもあり、豪華な内容でした。
K6の日本語版はHarvardのNational Comorbidity StudyのScalesのページからたどることができます。ここにある日本語版では得点を1~5点で計算するようになっていますが、Kesslerらは0~4点で計算していたりするので、注意が必要とのことです。
本日のエビ研では、K6はとても有用な尺度であると同時に、項目数が少ないこと、無料で使えることなど、使いやすい尺度である、という結論になりました。

次回はGHQです。宮本が担当します。
次回エビ研は
日 時:2007年7月23日(月)18:30~
テーマ:症状評価尺度 GHQ
場 所:医学部3号館 N304号室

を予定しています。
ご関心のある方はぜひいらしてください。

2007/04/02

次回も精神症状関連尺度2007/05/21(月)

3/30(金)は、自記式の精神症状評価尺度について、小市さんからの発表でした。紹介されたものはBehavior and Symptom Identification Scale (BASIS-32)、Symptom Checklist -90 -Revised (SCL-90-R)、Brief Symptom Inventory (BSI)です。このうち、BASIS-32については症状の程度ではなく、その症状によりどれくらい困っているかを聞いていることが特徴的だと思われました。
いずれも国際的に用いられている尺度であり、施行時間(本人の記入時間)はそれぞれ5~20分、12~15分、8~10分ほど1), 2)とのことですが、調査票の様式に関しては不明なところもあり、要確認ですね、と皆で話しました。
参考文献(の一部)
1. Sederer LI, Dickey B. Outcomes Assessment in Clinical Practice. Baltimore: Lippincott Williams & Wilkins; 1996.
2. Sederer LI, Dickey B.(伊藤弘人, 栗田広訳)精神科医療アセスメントツール. 東京: 医学書院; 2000.(文献1↑の訳書です)

次回はKesslerらが開発したK6およびK10を土屋さんが紹介してくれます。

次回エビ研は
日 時:2007年5月21日(月)18:30~
テーマ:症状評価尺度 K6, K10
場 所:医学部3号館 S308号室

を予定しています。
ご関心のある方はぜひいらしてください。

さらにその次にはGHQなどを計画しています。
精神症状に関連する尺度の次には社会機能を評価する尺度を扱いたいと思っています。

2007/03/14

次回も症状尺度2007/03/30(金)

3/8(火)は、精神症状評価尺度について、小川さんが概観してくれました。概観したものは陰性症状評価尺度(Scale for the Assessment of Negative Symptoms: SANS)、陽性症状評価尺度(Scale for the Assessment of Positive Symptoms: SAPS)、簡易精神症状評価尺度(Brief Psychiatric Rating Scale: BPRS)、陽性・陰性症状評価尺度(Positive and Negative Syndrome Scale: PANSS)の4つです。どの尺度も基本的には臨床家の観察により評価する尺度で、精神症状の重症度に応じ点数が高くなります。BPRSに関しては、たくさんのバージョンがあり、子供用に絵を用いているものなども紹介されました。

次回は自記式の症状評価尺度についてです。発表は小市さんです。

次回エビ研は
日 時:2007年3月30日(金)15:00~
テーマ:症状評価尺度
場 所:医学部3号館 S308号室

を予定しています。(いつもと曜日、時間が異なることにご注意下さい)
ご関心のある方はぜひいらしてください。

2007/02/08

次回から症状尺度2007/03/08(木)

2/6(火)は、State-Trait Anxiety Inventory: STAIを取りあげました。この尺度は、state(状態:現在、たった今)を測定する20項目とtrait(特性:ふだん)を測定する20項目からなっています。今回のエビ研では清水・今栄版、水口・下仲・中里版、肥田野・福原・岩脇・曽我版を紹介し、その訳や選択肢の違いについても確認しました。
また、不安を測定する際に、変化しやすいstateをどの時点でどのように捉えるかについて等、研究デザインについても話し合いました。

さて、次回からは症状評価尺度を扱います。次回はまず小川さんが症状評価尺度について概観してくれます。

次回エビ研は
日 時:2007年3月8日(木)18:30~
テーマ:症状評価尺度
場 所:医学部3号館 S308号室

を予定しています。
ご関心のある方はぜひいらしてください。

2007/01/17

次回は不安尺度STAI: 2007/02/06(火)

1/16(火)は、松岡さんが気分・感情を測定する:Profile of Mood States: POMSを紹介してくださいました。この尺度は、65項目版と30項目の短縮版があります。POMSを用いた論文一覧(の一部)を準備していただき、POMSが色々な精神科的介入の効果を測定するのに用いられていることを改めて確認できました。(ちなみに、RCTの介入として行われていてなんだろう?と話題になったJohrei healingとは、やはり、「霊を浄める」という単語から来た「東洋ではじめられたバイオエネルギー療法」だそうです。)
また、情動と気分や感情との関係、不安との関係などについても、話し合いました。いろいろなバックグラウンドの人がいて、とても勉強になりました。

さて、次回はState-Trait Anxiety Inventory: STAIを宮本が担当します。

次回エビ研は
日 時:2007年2月6日(火)18:30~
テーマ:不安尺度
場 所:医学部3号館 S308号室

を予定しています。
ご関心のある方はぜひいらしてください。