2009/10/26

次回データを用いてMixed Model

前回(2009/10/26)のエビ研は、Mixed Model初級編(2)ということで、初級編(1)の復習と、SPSS(今はPASWですね。)を用いてデータの再構成(SPSS用語か?データのreshaping?)を行いました。

データの再構成自体は、mixed modelと直接の関係はありませんが、3時点以上のデータがある場合にはmixed modelを用いると良いといった話題から、複数の時点で取っているデータをどのように入力したらmixed modelで解析できるのかという現実的な話が出たこともあり、実際にSPSS上で行ってみました。

さらに、土屋政雄さんから、縦断解析を行う際にお薦めの本をご紹介いただきました。Singer & Willett の Applied Longitudinal Data Analysis: Modeling Change and Event Occurrenceです。すばらしい本とのこと。(読んでみたいような、誰かにじっくり読んでもらってそれをあとで教えてもらいたいような。。。)

この日は反復測定など、複数時点でデータ収集を行うような研究について主に考えましたが、複数の地域や施設から横断的にデータを収集するような研究でmixed modelを用いて解析する予定の方もいらっしゃいます。
ということで、次回は縦断、横断両方のデータでmixed modelに触れてみよう!ということになりました。サンプルデータを用いてSPSS(もしくはSASも?)で行う予定です。

Mixed Modelを知りたい人、使用予定の人、どのような方もどうぞいらしてください。
日 時:2009年11月19日(木)11:00~
テーマ:Mixed Model 初級編(3)
場 所:医学部3号館 2階S210(計算機室)

SPSS用のサンプルデータは土屋さんが探してくれるとのことです。ありがとうございます!
ご自分のデータがある方は、それを使っていただいてもかまいません。
また、Mixed Modelを用いた研究で解析方法について丁寧に記述してある論文をお持ちの方は、是非ご紹介ください。

以下は、今回行ったデータの再構成についてです。


1サンプルに関して測定したデータは1行で横長(wide)に入力することが多いと思いますが、SPSSのデータの再構成(Restructure)を行うと、たとえば反復測定を行った場合、同じ人のtime1, time2, time3をそれぞれ1行にして縦長(long)のデータセットにすることができます。その逆もできます。

参加者の多くは(私も含めて)、今までこういったlong形式のデータ入力を行う場合にはエクセル上で加工していたので、SPSSにこんな機能があったなんて!便利!と思った次第です。
SAS等、他のソフトでもできるとのこと。便利ですね。

実際にエビ研で行ったのはwide -> longの例です。
unit1~4に所属する人々(ID1~6)を2つのgroupに割り付け、3時点で何かの値を測定したとします。

wide
↑wide形式のデータ

これを、メニューバーのデータ→再構成から操作していくとlongの形式に変換できます。シンタックスは下記。
VARSTOCASES /MAKE y FROM time1 time2 time3
/INDEX = t(3)
/KEEP = ID unit group
/NULL = KEEP.

long
↑long形式のデータ


UCLAのサイト↓がわかりやすいです!
http://www.ats.ucla.edu/stat/spss/modules/reshapel115.htm

ご関心のある方は次回も是非いらしてください! (文責:宮本有紀)

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